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両足院で座禅体験してきました。

2020年7月21日

某所で座禅が流行っています(どこで!?)。
有名YouTuber(メンタリスト DaiGo)さんも瞑想を勧めています。

「あれ?」と思った方いましたか?
私も今「あれ?」って思いました。

座禅と瞑想って、何が違うの?

今回は座禅体験を語りたいので、
ネットで聞きかじった程度の知識で簡単にまとめさせてもらいますが、

瞑想は手段であって、その奥に目的がある。
悟りを開く、ストレスを軽減すうる、ワーキングメモリを増やすなどが瞑想の目的となります。

それに対して、
座禅は座禅自体が目的なんだそうです。

「なんだそれ?」と思われるかもしれませんが、
いくつかのネットの記事を読んでもそんなことが書かれています。
(浅学で大変申し訳ありません)
ただ、座禅は座禅自体が目的だからか奥深さを感じます。

では、両足院での座禅体験について書かせてもらいます。

両足院はどこにあるの?

両足院がどこにあるかといえば、
京都の祇園のすぐ近くの建仁寺の中にあります。

すぐ近くは繁華街ですが、
両足院の中は自然にあふれています、
油断すると蚊に刺されます。

両足院のホームページより

ホームページで、
坐禅指導者 両足院 副住職 伊藤東凌様が
座禅について話されているので、
引用させてもらいます。

皆さんは、坐禅にどういったイメージをお持ちでしょうか。おそらく”無になる”というフレーズが浮かんでくる方が多いと思います。このフレーズが影響して、なんとか頭の中を空っぽにしようと努力したり、気持ちが動かないように工夫したり。

本来は、そのような”ねらい”や”計らいごと”を持たないで坐ることです。

坐禅のエッセンスは、「ゆるめる、ほどく、手放す」という言葉がふさわしいです。「頑張る、打ち勝つ、乗り越える」ではないのです。座り方で「ゆるめる」コツを、脱力する事で「ほどく」方法を、呼吸に意識を委ねることで「手放す」自由をお伝えします。

なかなか力みから解放されず、呼吸に意識を向けることに苦労される方は、坐禅とヨガ体験をお勧めします。ヨガをしてから坐禅に入ることによって、自然体で自分の身体と呼吸に親しみ、楽に取り組めるはずです。

ぜひ、坐禅を体験して忙しい日常からの解放を感じてください。

https://ryosokuin.com/zazen/より

座禅体験では何をするか?

座禅をする小人

まずは、お話からはじまりました。
お話といっても、一方的なものではなく、
「座禅ってどう思いますか?」
など、あちらからも色々聞かれ、
それに対してお坊様が少し話を返すような形式でした。

そのやり取りの中で
『無』について少し話されました。
『無』とは、自分と周りの環境の境目をなくすことです。
『無』とは、主観と客観の間をなくすことです。

「難しそうだなぁ」と思いました。

やっぱり、
1日では座禅をしっかりこなすことは難しいので、
お坊様が実体験を元にコツを教え、
短い時間だがやってみましょうという感じでした。

ちなみに、
この時、座禅の指導を担当してくださったお坊様は、
両足院または建在寺で3年以上修行され、
もちろん、座禅の経験も豊富で証拠に
「私は何千回も修行中に蚊に刺されました。」
と言われておりました。
お坊さんというと堅苦しいイメージがありますが、
いい意味で脱力したイケメンでした。
そのせいか、参加者の8割くらいは女性だったような。

座禅の時の姿勢

座禅の時の姿勢は、
背骨を棒に、頭を重たいボールに見立てて
重たいボールを棒がささえるのにちょうどいい地点が
良い姿勢なんだそうです。

座禅中、ちょうど良い姿勢を探しましたが、なかなか見つかりませんでした。

座禅

お坊様が話された座禅のコツなんですが、
先ほどの『両足院のホームページより』の引用でも話されていたのですが、

ゆるめることです。
脱力することです。
『ほっ』とすることです。

『ほっ』とは
「お風呂に入って『ほっ』とした」の『ほっ』です。
その位、ゆるゆるになることがコツだそうです。

座禅は休憩をはさみながら、3回行われました。

ただ、その時にそれぞれ違う課題を出されました。

1回目の座禅では
周りの環境、音や匂いなどを味わうこと。
例えば、音では虫の音、鳥の音、人の声など。
    匂いでは香の匂いなど。

2回目の座禅では
自分の感覚を味わうこと。
例えば、指先に感じる空気、温度や
蚊が止まる感覚、蚊に刺される感覚、
呼吸、心臓の鼓動などです。
あと、お坊様は脳がうるさいとよく言われていました。

3回目の座禅では
周りの環境と自分の感覚を同時に味わう。
おそらく、
これは『座禅体験では何をするか?』で話した『無』につながるのでしょうが、
私は周りの音ばかりが入ってきて
周りと自分を同時に感じるということが難しかったです。

後で、お坊様に聞いたら、
周りの音をよく感じる人と自分の感覚に意識がいく人とわかれるそうです。

どのくらいの時間、座禅をしていたのかはわかりませんが、
足がしびれた以外はそんなに苦ではありませんでした。
体験する前はそんなにずっと目をつぶっていられるだろうか?
退屈ではないか?
苦しくないか?
などと悩んでおりましたが、
しっかり、時間管理されているせいか、
それほど、苦ではありませんでした。

お話

両足院
両足院

最後に座禅3回を終えて、
参加者がお坊様に質問をする時間がありました。

「修行道場での座禅や修行を通してお坊様は何が変わられましたか?」
のような質問をされた参加者がいました。

お坊様はこう返されました。

「ものをより楽しむことが出来るようになりました。」

修行での掃除を通して、
どのくらい掃除をすると
廊下がどのくらい綺麗になるか、
どのような状態になるかがわかるようになり、
自分で掃除していない廊下も
どのくらい大切にされているかがわかるようになったそうです。
また、
目を閉じて座禅をしていると
何も考えないと言うのが無理なくらい
脳がうるさいのです。
明日の予定から、
何気ない疑問
「お寺のあの岩はなぜあそこにおかれているのだろうか?
何かしらの意図があってあそこにおかれてるのだろう。
なぜだろうか?」
などそのようなものと対話する経験を通して
「ものをより楽しむことが出来るようになりました。」
に達されたのような話をされました。

まとめ

今回の座禅体験を通して、
座禅をあまり堅苦しく考えなくなりました。
参加させてもらってよかったです。

座禅を指導者の元でするのもよかったのですが、
自分のなじみのないお話を聞かせてもらえたのも大変勉強になりました。

3回座禅が終わり、お話を終えたら、
あとは、
両足院を歩くのも良い、
そのまま座禅をするのも良い、
場所を変えて、庭を眺めるの良い
場所を変えて、庭を正面に座禅をするのも良い、
お坊様とお話しするのも良いと
大変、サービスが良かったです。

もし、よろしければ、あなたもどうでしょう?
京都・祇園・両足院で坐禅を体験を

*注意*
座禅体験には両足院のホームページでの事前予約が必要です。
座禅体験は有料です。

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